猿板

遊山黒子衆SARUの記録

処暑に入る三辻山遊山 雲湧く

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 杖塚でザックを下ろす。
ここは工石山への山道と
三ツ辻山への分岐点となる。

◆一本立てる
 「ヤマナシ
   実をつけはじめたね」

ひと月ぶりになるかな。
 まだ食べ頃じゃないね。

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広場として整備された杖塚は
空が開け雲の湧きだしが確認できた。

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◆峠に下る
 杖塚の休憩の後
赤良木峠に下る山道に入った。

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かつて鉱物採掘場だった
赤良木峠に出て空が開ける。

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南の空には積雲が発達しはじめ
吹き上がる風も雨が近いと告げていた。

 あと2時間ってところかな
今日も近道を登ろうか。

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◆三ツ辻山に入る
 雷は直径30mの高電圧球体が
地上に落下する気象現象で
その球体が最初に触れたものに
全エネルギーが流れ込こむ。

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だから高さ30mの木などがあれば
中心から15m以内に入れば避雷針となるが
5m以上離れないと放電を受けることがある。

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もし稜線で遭遇したら稜線から
水平方向10m位離れたところに下り
斜面にひたすらへばりつくしかない。

 「もうすぐ着くで」

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水平にながれて海へ処暑の雲  柿沼茂