猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立冬の三辻山遊山 霧の道

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 二十四節気立冬」は
紅葉する木樹も多くなり
空気が乾いて空が青く澄む節。

◆熱を冷ます

 「一休みしましょう」

山道の広場として整備された。
杖塚で荷を下ろし装備を調えたが
今日はそれほど汗を掻いていない。

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◆峠に下る
 杖塚には幾つかの道が交わり
私達は霧と紅葉のトンネルとなった
峠に下る三辻山に続く道に入った。

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かつて人の往来があった
標高標高951m赤良木峠に出る。
稜線の鞍部になる峠は風が集まるが
この時雨は止み風は穏やかだった。

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◆山に入る
 峠から三辻山に入る。
この道は植林の作業道だが
峠から頂への最短ルートとなる。

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林をすっぽり覆う山霧のなか
真っ直ぐ天に向かう杉木立が美しく

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その凜とした風景に
クロモジが色を添えていた。

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◆森に入る
 植林を抜け三辻と工石山を結ぶ
稜線に出ればリョウブ達の住処に入る。

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 「やっぱり早いねぇ」

山頂直下の赤良木園地に着く。
ここからは三辻山の核心である
日本の橅の南限の森に入る。

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霧の道現れ来るを行くばかり  松本たかし