私は25年同じバーナーを使っている。
今のは2代目だが初代から毎週の様に使って
一度のメンテナンスのもないし故障もない。
◆火を熾す
厳冬期テント泊する私たちの
燃料はガソリン以外に選択肢はなく
当たり前だが-30℃のチベットでも
火力はまったく変わらなかった。
◆炎を立てる
焚火を熾せば他の生き物も喜ぶ。
それは生物の身体は炭素で出来ていて
炭素は植物だけが二酸化炭素から取り出せて
全ての生物の食べ物はCO2と言えるからだ。
しかし地球の大気に95%あったCO2は
生物が誕生し繁栄し地下に埋まってしまい
現在では0.04%まで減ってしまった。
そしてこのまま何にもしないと
植物の食べ物CO2が無くなってしまい
地球上に生物は住めなくなる。
その深く埋まってしまった炭素を掘り出し
火を操り再び大気に還せるのは人間だけで
私は彼らが地球上の命を長らえるため
人間を造りその役割を与えたと思っている。
◆賢者の言葉
「グッスリ眠れたぁ~」
山の不思議な眠りは
私も包んでくれたようだ。
残りを平らげたら帰ってみるかぁ。
日本人は自然をよぉく見た。
日本人は自然を観察する力が鋭く真剣で
自然の形を見るだけでなく
どうして生きているか気持ちまで見ていた。
自然はどういうものなのか。
人間はどういうものか。
自然と自分は一体なんだと完全に理解していて
工芸品、芸術品、科学も抜きん出ていた。
それを完全に理解したのが四千年前と思われ
自然を観察することは事実をよく理解する事であり
事実を完全に理解したら幸福が訪れる。
しかし人間の脳には欠陥があるから
日本人は出来るだけ脳を使わずに
物事を判断しようとした。
自然をじ~と見ることによって
人間というものの影を薄くして
物事の本質に到達しようとした。
だから日本語は
頭脳と相性が良くない。
なめらかに煙伸びゆく焚火かな 阿波野青畝