猿板

遊山黒子衆SARUの記録

春分の神隠し遊山 かえり道

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 弱い酸化現象の熾火は
真っ白い灰の中で朝まで位は
ずっと燃え続け生きている。

◆火を起こす
 だから少しの落葉と
小枝を積んであげると
すぐに炎が目を覚ます。

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 そろそろいいね。
おじやをこしらえるか。

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昨夜の残りを平らげる。

 「温もりますね」

日本人の身体は
お米で出来ている。

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◆帰るとき
 灰の下で燃えているから
消火は念入りにしなくてならない。

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 さあ 下界にかえろう。

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 森は不思議な眠りを体験出来る。
今回は枕が変わると眠れないかおさんも
昨夜は朝までぐっすり眠れたという。

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 現在の科学は自然現象の
1割も解っていないと言われている。
だから森には人間の英知を遙かに超えた
「母の力」の様なものがあるように感じる。

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◆巡ること
 帰宅した私に
ろくべえさんからメールが届いた。

「おはようございます
 今回は素晴らしい日になりました。

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 リピートしたいNo. 1候補地です
 よろしければご一緒させてください」

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 勿論ですよ。
また共に山懐に還りましょう。

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               なめらかに煙伸びゆく焚火かな  阿波野青畝