カンカケ谷の源流の水場。
山の自重により地下深くから
湧き出す水は水量が一定で
不純物が少なく美味しい。
◆核心へ
水場から西熊山南斜面は
岩場を葛籠折れに上がる
急な登りが待っている。
◆空に出る
息が弾む登りを終え
最後の水場を過ぎれば
笹原に立つ避難小屋が現れる。
◆小雪の節
高い山に
初雪が降り白く輝く。
朝、息が白くなる。
悲しい言い伝えが残る峠道の
オカメ岩の横で峠に上がる。
やはり霧氷はなかったね。
霧氷には風と雲が必要で
鞍部が集める風に期待していたが
今日は出会うことが出来なかった。
でもこの風景も一期一会なんだろう。
= 2008年2月撮影 =
◆笹の海
どこからみても
なだらかな山容の西熊山は
頂上部に広大な笹原がある。
「気持ちいいろう?」
初めてだというアリンコさんは
盛んにシャッターを切っていた。
「四国らしい風景やねぇ」
かぐはしき冬青空といふ奈落 柚木紀子