「明るうなったねぇ」
澄んだ空気が山を覆う
森から観る空が懐かしい。
◆ 朝日
落葉した森に朝日が射し
小枝一本一本まで浮き上がり
静かなドラマがはじまる。
◆ 残葉
葉を落としたブナ達は
冬の眠りについている。
その寂びた風景に残る紅葉が
一輪挿しの様で美しい。
◆ 落葉
登山道に敷き詰められた落葉が
サクサクと心地よい音色を奏でる。
これからはじまる
一期一会が楽しみだ。
◆ 寒雲
登山口から5合目西島で
笹原にはいり風景が開ける。
山頂を覆っていた雲が動き始め
変化の時が近いことを告げる。
岨行けば音空を行く落葉かな 太祇
