猿板

遊山黒子衆SARUの記録

猟師K歯医者さんの山歩き「三嶺」 森の音

森の音

 沢が削り込んだ谷を登り
奥物部の森に深く分け入れば
身体に感じるものは水から
風が奏でる森の音に変わる。
◆ヌル谷のナロ
 25年間通い沢山の仲間や
子供達と遊んだいつもの森は
落葉の時を迎えたようで
秋の空を見せてくれました。

◆逆光の森
 稜線から朝日が昇り
奥物部の森に光が射す。



落葉し始めた高木の下に生きる
中低木達の葉が輝きはじめる。


                
満開を追えば慌ただしくなるが
残花を美しいと思えばゆとりができる。



この落葉が始まった風景には
詫び寂びの美しさがあると思う。


            

◆音空を行く
 標高を上げれば
季節がすすみ空が開け



カヤハゲで空に飛び出せば
目の前に女神の山が現れる。
                            
       


  岨行けば音空を行く落葉かな  太祇