猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の独り西熊遊山 森に帰る

鳥兜

 春一番に芽を出すトリカブト
一番最後に花を咲かせ秋を告げる。
今年も花はその役割を終え
また長い冬の眠りにつくのです。
◆沢の森
 サワグルミ、カツラ、欅など
沢に沿って登る道にある森には
水を好む木々が生きています。



それは木々が選ぶのではなく
自然が選ぶ木々が生きられるだけ。
この森で自然に逆らうものは
何一つ生きて行く事は出来ません。
        
◆秋の気配
 心なしか緑が薄くなってきた様な
今年は秋が早いと言われていますが
四国も例外ではないようです。
                  
キノコも夏のものから
秋のものへ変わりはじめています。



◆懐かれる
 今年も落葉が始まった
カンガケ谷の主のもとに着きました。
やはり深く沢に根を下ろす
このカツラの老木は大きい。
                    
 私はいつもこの木の根元で
荷を降ろしゆっくり休みます。

 それは全てを包んでくれる
安心感を与えてくれるから。


 ありがたい ありがたい。


                  


  紫の花の乱れやとりかぶと  惟然