猿板

遊山黒子衆SARUの記録

のろやまさんと奥物部遊山 木洩れ日

みずき

 水木の花が風に揺れる。
日差しは夏に近づいているが
林道には時折強い風が吹き抜け
今日は快適に歩くことが出来そうだ。


◆四方に風
 葉の水を蒸発させて
木々は大地から水を吸い上げる。
その際奪われる気化熱によって
森の気温は下がる。



◆空木咲くころ
 香りが解らないほど
林道には風が吹きつづけ
花が揺れ撮影には苦労した。
                 

              
でも木洩れ日が
木々の影を林道に描く
風景は初夏らしいものだった。



◆雨を待つこと
 対岸の森は
空気が乾いているせいか
瑞々しさを感じなかった。
               
木々は若葉の頃に
最も水を必要とし
森は梅雨を待っている。



◆沢に下ること
 林道を離れ沢へ下る。
                
 やはり水が少ないなぁ。
でもこんな年は大雨が来ることがあり
自然は上手くバランスをとるのかもしれない。



                      初夏の山立ちめぐり四方に風  水原秋櫻子