猿板

遊山黒子衆SARUの記録

眠る柞の森遊山 山紫水明

吹きだまり

 気圧差で風が吹きあがる
稜線での休憩場所は少ないもの。
この尾根で腰をゆっくり下ろせるのは
雪庇の下にあるこの窪地だけです。
◆庵を張る
 今回は一本のポールで自立する
シェルターを持って上がりました。
四隅をストックなどで固定すれば
結構風に強い逸品なのです。

                      = BlackDiamond:MEGAMID =
◆山の口福
 底のないシェルターなので
靴のまま入ることが出来ます。
             
 「あったかいですねぇ〜♪」
火を付けたらあっという間に温まる。

インスタントだって山ですから
一手間くわえたらご馳走ですね。
 頂きまぁ〜す (^0^)/



◆帰り道で考えた独り言
 土佐湾が見えました。
山と海は繋がっているのです。
そんな遊山の帰り道にいくつかの
森に生きる証に出会いました。

 現状の風景を保護しようとする
環境保護団体や官公庁がありますが
今の局地に一年中氷がある事だって
地球の長い歴史では異例のこと。
               
そんな寒暖を繰り返す地球で生きるため
この日本だって様々な命が
入っては去りを繰り返して来ました。
 だから豊かな生態系や色彩があるのです。

たとえば外来種、在来種をどう分けているのか?
稲もコイ科も人間だって外来種です。
              
 そしてこの日本で生まれた種って
どの位いるのだろうか?

 もういい加減に利権に群がり
この森で懸命に生きる命を奪う
不毛な殺戮を止めませんか?


                                     雪山のかへす光に鳥けもの  木村蕪城