猿板

遊山黒子衆SARUの記録

お一人さまの遊山 冬枯れ

剱山への道

 頂上ヒュッテは11月24日
今期の営業を終え小屋閉めします。
今年も多くの友人を迎えてくれて
本当にお世話になりました。
◆今年最後のお参り
 今年何回この道を歩いたことか
私は今日が最後の小屋泊遊山です。
これから冬を迎えてもまだ登りますが
待てくれる人がいるのは今日が最後です。

◆無垢の道
 私は雪が降る前の森が好きです。
落葉の奏でる音や差し込む光。



引き締まった空気が満ちている森を
歩くのが堪らなく気持ちがいい。


                
そして一人で歩くときは
色んな事を考える貴重な時間。



 たとえば先人が感じてきた
もののあはれ」とは
自然・芸術・人生などに触発される
しみじみとした哀感と言われますが
                
この様な風景に目を開き見えてきた
春(再生)への期待もある様に感じます。



 私達が知ることが出来ない
ここで冬を越す小さな命も
和宏さんからのお土産を
きちんと食べていました。

◆初雪の道
 日陰には先日降った雪が残り
今年も初ものを踏むことが出来ました。


                 
同じ山でも通う度に風景は違う。



そこには「気づき」があり
「学び」を得る事が出来る。


                   
それこそ四季のある国で生まれた
物見遊山の心だと思っています。


 さあ 山神様の元に着きましたよ。



                     枯山に鳥突きあたる夢の後  藤田湘子