キンポウゲ科の福寿草。
花言葉は永久の幸福、思い出。
この福を名に冠した黄色い花は
晴れた日でないと開きません。
◆満開であること
「よおけ咲いちゅう
今が丁度にかぁらん!」
Kさんが声を上げる聖地は
黄色い絨毯が敷かれていました。
◆知恵であること
花弁を使い日光を花の中心に集め
その熱で虫を誘引し花粉を託す福寿草。
雪解けと共に花を咲かせ
太陽光に応じて花を開閉させるのは
この時期に生きる知恵なのでしょう。
◆守っていること
「去年より増えちゅうね」
「鹿が食べんき残りゆうがよ」
福寿草が毒成分アドニンを持つ事を
知っている鹿はこの草を食べない。
植林により追いやられた
鹿の食痕が多く観られるこの森では
他の植生は確かに減少している。
しかし食べるものがなくなれば
鹿も必ず数を減らして行くはず
その時まで福寿草は深く根を張り
この森を守っている様に感じます。
千金の日をさづかりて福寿草 木内怜子