ちょうど頂からお天道様が昇り
雪は輝きながら灰色から白色に変わる。
目の前の色全てお天道様の色。
◆白い女神様
西方に目を向ければ
雪を纏った女神様の山「三嶺」が
大地にどっしり裾野を広げていました。
◆霧氷咲く
「霧氷は青空が似合うね。」
空に向かって霧氷の花が咲く。
そんな白い風景の中を
頂を目指し歩き続けました。
◆冬雲のこと
冬山の天候は変わりやすく
下界の予報は通用しません。
頂付近は雲に被われはじめました。
雪は再び色を落としはじめ
風景は水墨画の世界へと変わって行く。
雪に埋もれた笹原に出て
風が変わり頂が近い事を告げます。
冬雲は薄くもならず濃くもならず 高浜虚子