猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 父の七回忌

四万川の棚田

 新緑を水面に映すtochikoの里
檮原町四万川の棚田に水が張られ
今年も稲作が始まります。
◆家族が集う
 父が植えた桜も葉桜となった
tochikoの実家に家族が集い
父の七回忌が営まれました。

◆山寺の和尚さん
 父の供養を行うのは
檮原町の山間にある円明寺
私はこの山寺の和尚の読経が大好きです。

 仏説摩訶般若波羅蜜多心経
 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子

 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
 受想行識亦復如是 舎利子
 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減

 澄み切った山の空気に響く
嗄れた読経は蝉の声にも似て
私の心に深く染み入ります。

◆継がれるもの
 実家に帰り皿鉢を囲み
父の思い出話に花が咲く。

 形見とて何か残さん 春は花
 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉

 今年産まれた甥っ子の長男に
在りし日の父の笑顔が見える。
 父の命は継がれています。
   静けさや岩にしみいる蝉の声  芭蕉