猿板

遊山黒子衆SARUの記録

平成30年秋葉祭り 舞う心

牡丹雪

 中越家の練りを待つ間に
雪がたくさん降り始めた。
それは静かに舞い落ちる牡丹雪。


◆雪の風景
 法螺貝の音が響き
長老衆が先頭を切る。
日本は豊かな経験を敬った。
 山間部の高齢者は格好いい。



                 
◆神輿
 キョウサッ
     キョウサッ



           
 ご神体を揺する
威勢のいい掛け声と共に
屈強な神輿衆が現れる。
                    
 キョウサッ
     キョウサッ
いよっ! 男前!!



◆練り
 トントンチキチ
    トンチキチ
お囃子も祭りの彩り。
                  
 トントンチキチ
    トンチキチ



 「噛んでもらった」
無病息災を願う心。
                 
◆鳥毛ひねり
 静かに雪が舞う中
鳥毛棒を投げる姿は美しい。
雪は災いももたらすが
この日は美しいものに感じた。



そしてこの風景に出会うため
毎年通っていたかもしれない。
                
日本人は雪そのものに
20種類以上の呼び名をつけた。
それは常に自然に寄り添って
生きてきた証なのだろう。



                    美しき生ひ立ちを子に雪降れ降れ  村上喜代子