猿板

遊山黒子衆SARUの記録

夏祭り遊山「普賢様」 寄り添うこと

手作り

 目の前にある全てが里の手作り
普段は寂しいほど静かな山間に住む
10名足らずの里人のおもてなしの心。
◆明賀という集落
 明賀は土佐矢筈山麓標高750m
四方を急峻な山に囲まれた
今では2世帯だけが住む集落です。

◆分かち合う
 そんな四国最深部の集落は
夏は涼しいのですが冬は長く厳しい。
大雨や大雪でもあれば沢は荒れ雪を集め
孤立する事もたびたびあります。

また切り立った山に囲まれ平地が乏しく
出来る作物も限られる。(米すら貴重です)
そんな自然の厳しさも受け止めながら
少ない恵みを分かち合い生きてきました。

◆心の洗い場
「わしらは子供の時から下の人も使うから、
 谷の水を大切にする様しつけられた。」
自然が厳しいから助け合い、ものが無いから分かち合う。

 そんな無垢な心と澄んだ瞳の中に
年に一度でも身を置くことで
自分の心が浄化されるように感じます。

◆いつまでも
 私達が通い始めた頃に居た人たちが
今も全ていらっしゃるわけではありません。
またこの祭りを続けている方々も
「いつまで出来るか解らん」と仰います。

しかしこれからもこの祭りを続けるかぎり
私は自分の心の洗濯のためにも
ずっと通い続けたいと思っています。
私の大切な大切な仲間と共に。

               御仏はさびしき盆とおぼすらん  一茶