猿板

遊山黒子衆SARUの記録

夏祭り遊山「普賢様」 信仰すること

旧六月二十三日の宵

 仕事を終えて街を出て
物部の森へ繋がるR195を
日暮れに向かって走っています。
◆最も深い場所
 国道から離れさらに1時間ほど
山間部に入る旧物部村明賀集落で
旧暦6月23日に行われる「普賢さま」は
日本最深部のお祭りだと思います。

普賢菩薩のお祭
 明賀から下る笹上地区の人々を
ずっと守ってきたのが普賢菩薩様。
その最深部にある仏堂の歴史は
300年以上の昔に遡ります。

 旧暦6月23日の晩に行われる盆踊りは
かつて山を越えた徳島の人々まで訪れ
出店も多く踊り手は数百人にもなる
ずいぶん賑やかなお祭りでした。

◆大切な居場所
 でも今は知る人すら少なくなり
私達が初めて寄せて頂いた時には
踊り手も10人位のお祭りとなっていました。

 それでも明賀の人々は普賢様のため
毎年“韮生踊り”を踊り続け
私達も毎年寄せてもらっています。

◆喜びを奉納する
 普賢様は賑やかな事が好きな神様で
踊って騒ぐほど喜ぶと里人は言います。

 ふと子どもの頃のお祭りを思い出した。
沢山の大人を見上げていた懐かしい風景。
 さあ部落の平安と山の安全を祈念して
今年も普賢様に踊りを奉納しましょう。

                 いざさらば暑さを忘れ盆踊り  良寛