猿板

遊山黒子衆SARUの記録

普賢さまの夏祭り 光になる

本祭の朝

 明賀は土佐矢筈山の山麓にある
四方を山に囲まれた四国最深部の集落。
夏は涼しいですが冬は長く厳しい。
◆大切な遺伝子
 夏の大雨による土砂崩れや
冬の大雪により孤立する事も度々あり
今年も大雨で県道が崩壊しましたが
 「住んじゅう者はそうでもないぞぉ」

「谷の水は下の人も使うから
 子供の時から大切にする様しつけられた。」
自然が厳しいから助け合い
ものが無いから分かち合う。

そんな無垢な心と澄んだ瞳の中に
年に一度でも身を置くことで
心が浄化されるように感じます。

◆大切な約束
 私達が通い始めた頃に居た人たちが
今も全ていらっしゃるわけではなく
この祭りを続けている方々も
「いつまで出来るか解らん」と仰います。

「みんなぁ整列ぞぉ。一同礼!!
 「来てくれてありがとう!来年もきてよ!」
いえいえ、こちらこそ居てくれてありがとう。


 「こりゃぁ〜、ウルルンじゃにゃぁ!」


  太夫さん、一本取られました(笑)

 来年も私たちの魂の洗濯のためにも
私の大切な大切な仲間と共に
この光の元に帰って来ますから
 どうぞ、お元気でお過ごし下さい。
    御仏はさびしき盆とおぼすらん  一茶