猿板

遊山黒子衆SARUの記録

奥物部の春始まる 里のこと

奥物部へ

 高知の早い桜の開花の知らせに
奥物部の春の始まりが気になって
tochikoと共に訪れる事にしました。
◆季節追う
 雨のあとの四国の最深部は
自然と人間の造形が醸し出す
一期一会を見せてくれました。

◆季節巡る
 里の暮らしも春へ動いている様で
棚田の風景も心なしか明るくなり

道端にある石垣にも
春が咲いていました。

◆季節移う
 今は廃校になった沼井小学校。
かつて子供達の入学を祝った桜は
今年も満開の花を咲かせています。

通う毎に静かになる様に思う集落の
誰かが手を合わせているお地蔵様も
そろそろ衣替えの頃なのでしょうか。

◆季節咲く
 奥物部の冬の眠りにある
山麓を覆う枯れ色の中には

茱萸サンシュユ)の花が咲き
木々の目覚めを教えてくれます。
    枯色に山朱萸の黄の新しや  高木晴子