猿板

遊山黒子衆SARUの記録

天空の珊瑚礁遊山 後編

頂上界隈

◆カタツムリ
 実は私はイビキがひどく、
周りの方の迷惑になるため、
もう15年以上山中泊は殆どテントです。
 確かにザックは重く、大きくなってしまいますが、
その自由さや気楽さも捨てがたいものです。
「行く先に我が家ありけりカタツムリ」
私はいつまでもそうありたいと思っています。

◆河童がテントを張る
 ここで私流ワンポイントを1つ。
  敵は「風」です。
テントは雨露は防げますが、風を受ければ浮力が増し、
山の強風は人ごとテントを軽々と持ち上げてしまいます。
(一説植村直己さんもテントごと飛ばされたと言われています。)
 そこで臆病な私は、極力自然のものを活用するようにし、
又活用できる場所を選びます。
立ち木は勿論、笹を束ねたりハイマツを利用したり・・etc
植物の根はかなり強いものです。

◆独り遊び
 そんなテント泊は今日も私だけです。
風も殆ど吹くことのない頂上で、
座椅子で笹原に足を伸ばし、
独りだけの食事と晩酌を楽しみました。

 時折目の前に雲が流れ幻想的な風景が現れます。
そんな音のないショーをボーッと眺めながら酔いに身を任す。
何て贅沢な一時でしょうか?
荘厳な夕暮れ・・・しっかり堪能しました。

◆夜明け
 山神様はこの上もない夜明けも見せてくれました。
この景色を独り占めしている贅沢さ。

夜明け、夕暮れ、新緑、紅葉、雨上がりと
自然は変化の瞬間が、最も美しいと私は感じます。

 日帰りの手軽さも捨てがたいものですが、
山中泊の醍醐味はここにあるとも思います。

 皆さんもテント背負ってカタツムリになってみませんか?
そして是非四国へお越しくださいm(__)m

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