猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 「歩く楽しみ」

歩く楽しみ

 キレンゲショウマへの道は、
沢沿いで、木陰に沢風が心地よい道です。
この道は、旧別子銅山の馬道跡であり、
比較的傾斜も緩やかです。
いたる所に古い木の橋や石垣があり、
今の時期は、いろんな草花が
夏の色に染めていました。

 原生的な森歩きもいいのですが、
私はかつて、人の関わった道を歩くのも好きです。
遠く昔に思いをはせ、人や物が行き来していた時代を
想像しながら歩くのも楽しみの一つで、
 この道は赤石のように色濃く残ってはいませんが、
苔むした石垣や、朽ちた橋、
炭焼きの跡などがあり、沢山の人間が関わっていた匂いがします。
そんな道を、歩くのが楽しい。

 花の名前がわからなくても(秋岡さんがいらっしゃらなかったので)
足を止め、写真に納めたり、
鳥や風を感じながらの楽しい歩きです。
 自然のクーラーの中では汗をたっぷりかいても
ひと風吹けば、心地よく身体を冷やしてくれます。

そして、小休止の時の冷たいゼリーのみかんや
梅の美味しさ、おかずいっぱいの昼食。
とどめは、全行程歩き終わった後はなんと、
キンキンに冷えた「スイカ」が待っていてくれました。
身体の汗がすーっとひくのと同時に
充実感がこみ上げてきます。

 お目当ての「キレンゲショウマ」は
花期が短い花にもかかわらず、
丁度満開を迎えていました。
陽の当たらない、ガレ場に凜と咲き、
独自で楽園を作っているようでした。

 眩しく猛暑の続く街に帰ってからも
影地一面に咲いていた、
キレンゲショウマを思い出すと、
ひととき涼しくなったような気がします。
気がするだけ・・・かな?
花火大会も土佐の夏を彩っていました。


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