猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童のお江戸の遊山 職人の心

goroの靴

 沢山人住み目利きも多い
都市は多くの職人達を養い
新旧様々な文化が
花咲いている様に感じます。
巣鴨のお店
 今回の遊山の大きな目的
今では世界でも少なくなった
オーダーメイドで登山靴を作る
goroさんを訪れました。

◆一生ものの靴
 今まで一体何足の靴を履いた事か?
その25年間の経験の中で
これ以上の靴に出会った事はありません。

そしてこれから歩む私の登山道に
goro以外の選択は無いと思っています。


 今回は無雪期を軽快に歩くために
40年変わらぬ靴をオーダーしました (嬉々



◆中野のお店
 この日のためにきぬさんが探してくれた
私が道具に拘る切っ掛けになり
20年間想い続けたお店は
中野の路地裏にありました。

   根っこのしっかりした暮らし
  そしてシンプルな暮らしをするために



  日本の手が作る美しく長持ちする
  暮らしの道具を集めて
  秋岡芳夫とグループモノ・モノが
  1970年代につくった店。


   消費ではなく愛用を
  ほんとに気に入った道具だけがある
  これ究極の贅沢です。

                     = モノ・モノHPより =

◆残してくれたもの
 「おにぎりと竹とんぼは買うまいぞ」
その秋岡さんの心と共にずっと大切にしてきた
私の手元にある秋岡さんの竹とんぼは
このお店には一つも残っていないと仰る。

 そんな貴重なものを
私が持っている訳にはいかない。


 今度この大切な形見を持って
きっと帰ってきますから。



                                 風光りすなはちもののみな光る  鷹羽狩行