猿板

遊山黒子衆SARUの記録

危ない遊山石立山 転

kurokoshusaru2006-03-29

 「転」と言っても転倒したわけではありません。
さて・・。
 ザレ場を突破すれば尾根筋の直登が始まります。
石灰岩の岩角や木の根をつかみながらの
ほんと、きつい登りの連続なんですが、
この頃には体もすっかり山モードになり、
白髪山から見え始める三嶺付近の眺望も利き始め、
気分はすっかりハイテンション
調子づいてグングン高度を稼ぎます。
 取り付いた「やせ尾根」は石灰石に根を複雑に絡めた、
ビャクシンの古木が幻想的な風景を作り、
また、花の季節には足元に思わぬ花を見かけることがあります。

 やがて石灰石が露出し、
左右の展望が開けたところに出ます。
この足休めの少ない石立山の、
数少ない休憩ポイントです。まさに岩場のオアシス
ここから先はまた原生林の中の急な登りが続くので、
周囲の景色を楽しみながらコーヒータイムにしましょう。
ちょうどお腹もすいてきたし、お菓子なんぞも・・(笑)
これだけの運動量です。カロリーなんて心配ご無用!


 これから先の原生林は、
ブナの大木や、不入山で紹介したコウヤマキが美しく、
立山の豊かな植生を実感できます。
イシダテクサタチバナもこの原生林の中で楽しめるのですが、
まだまだ先のことです。
 竜頭谷から2時間ほどで県境の西峰ピークに出ます。

この石立山双耳峰(二つのピークを持つ山)で、
三角点のある頂上はこの先20分ほど行ったところにありますが、
途中は笹が茂っており、頂上もダケカンバや笹で展望が利かず、
山の頂上としての魅力に欠けるので、
私はここで眺望を楽しみながらランチタイムをとり、
今回の登りは終わることにしました。
勿論山頂の昼寝も欠かせません(笑)