猿板

遊山黒子衆SARUの記録

危ない遊山石立山 承

kurokoshusaru2006-03-28

立山への長い登りは、
別府峡の入口に架かる赤い吊り橋から始まります。
橋を渡ると容赦なくきつい登りになり、
歩き始めは体がなれてないので余計大変に感じます。
 途中の自然林を巻く道も、
川との間に樹木があるものの、
踏み外すとそのまま槙山川まで落ちそうな道です。
昨年の遭難はこの様な場所で発生したようです。
 杉林の小さい尾根に出た後、水平になった道を少し進むと、
岩がごろごろした谷に出ます。
 ここがいつもの休憩ポイントの竜頭谷(りゅうずだに)です。
でもこの谷は流量の変化が大きく、
普段は空谷の状態の時が多いため、
水を補給することはあまり期待できませんが
この日は雪解けの増水のお陰で、
今まで見たこともないような澄み切った水をたたえていました。

 他の石灰層の山もそうなのですが、
白い石灰岩の間の石清水は、
とても甘く、汲んで帰ったのですが、
家で見ても恐ろしく澄んだ美しい水でした。
この美味しい水と共に休憩いたしましょう。
 この沢のすぐ横には、大きながあります。
横に立っている私と比べてもらえば、
その大きさが解ると思います。
何百年生きたのでしょうか?中々の美人ですよ。
私は美人の傍にいると不思議な安心感を憶えます。(笑)

 やがて登山道は稜線に取り付くのですが、
沢からの直登が足場の悪い石灰石のガレ場になり、
かなり苦戦します。
ロープを張っていますが、あまり頼りすぎると、
切れたりする恐れがあるので、
基本は足でしっかり踏ん張って登ります。
私はあくまでもロープは補助的なものと考えています。
 さあ登りの本番はこれからです。