ポカポカ陽気があまりも気持ち良く、
すっかり寝過ごしてしまいました(苦笑)
急いで下山しないと日が暮れてしまいます。
でも、この山に是非紹介したい場所があります。
昼寝を楽しんでいた西峰から北に行くと、
捨身嶽(すてみがだけ)と呼ばれる石灰岩の断崖があります。
数百メートル落ち込んだこの断崖の高度感は、
高所になれたものでも、結構足がすくみます。
でもここからの剣山系の景観は気持ち良く、
ちょっとした岩山の気分を味わうことができます。
いやいやのんびりしている場合じゃありません。
急げ急げ(苦笑)
降りは元の道を引き返しますが、
岩場はもちろん石立山の土の部分は特に滑りやすいので、
足元に十分気をつけてなくてはなりません。
竜頭谷をこえ、いよいよ赤橋が見えてくる当たりで、
真新しい蹄の跡を見つけました。
しかもあたりには獣の香りがまだ残っています。
「んっ?!」
ガラガラ・・・。目の前に小石が転がってきました。
「おぉっー!」
20mほどさきの斜面にニホンカモシカがいるではありませんか!
しかも逃げもせずに私を凝視しています。
その自然の中で凛として生きる美しい姿に、
私は、「もののけ姫」のシシ神に似た威厳を感じました。
正に私の前にいるのは、山神様の使いであったのかもしれません。