猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 大きなザックの話

kurokoshusaru2006-03-24

 平井さんの案内で、
歩きはじめた北斜面は、
落ち葉の豊かな水平道でした。
 そこで何本か目に付いた、
鹿の食害に逢い、
黄色の内樹皮を露わにした幹は
「キハダ」であると教えてくださいました。
この内樹皮は「黄檗オウバクといい、
胃腸薬や染料にするそうです。
好奇心旺盛なメンバーは、かわるがわる樹皮を舐めています。
 私も噛んでみました。
「うわっ!」
昔、お腹が痛い時に飲まされた「センブリ」に近いような苦み。
良薬口に苦し・・・きっと鹿もお腹が悪かったのでしょう。
口の中に残る苦みをごまかし、
舌を黄色く染めながら、
道なき斜面を登ります。

 他には、樹液にサロメチールのような強い香りがある「ミズメ」や、
200年は生きている「桂」の桂の大木は見事でした。
枯れ葉の間からは福寿草の他に「バイケイソウ」が顔を出していました。

 福寿草求めて2回目の西三子山で、
初めて踏んだ頂上は、
苔むした石灰岩の並ぶ明るい場所でした。
 そこでの温かな昼食タイムで解ったのですが、
和宏さんや公文さん秋岡さんの
日帰り装備とは思えないほどの大きなザックには、
みんなの「喜び」が、いっぱい詰まっていたのですね(笑)