猿板

遊山黒子衆SARUの記録

不入山冬枯れ遊山  其の二

kurokoshusaru2006-03-14

tochikoとMADOKAと共に、
一般車進入禁止のゲートを越え、
長いけど、日当たりの良い林道は、
正に冬枯れの日だまり遊山です。
 道端にはフキノトウが沢山顔を出し、
春の訪れを告げています。
又、この林道にも水場があり、
石灰層からわき出るのか、
甘くてとても美味しく、
沢ガニも水を飲みにきていました。

高度を上げていくと、
葉の落ちた木々の間から車を停めた峠が見え、
その向こうには石灰石の採石で山頂がすっかり無くなった、
鳥形山が大きく見え始めます。
何分の一削られたのか解りませんが、
雄大な裾野はかつての、どっしりとした山容を思わせます。

 そんな林道脇に、以前来たときには無かった、
「森の巨人100選」の看板があり、寄り道してみました。
二〜三分ほど登ると、四万十川源流の樹齢200年の樅の木に会えます。
でも、ヌル谷の樅の方が大きいような気がしますが、
木の専門家が大きいと言っているのだから間違いないのでしょう。

 林道に帰り、山肌を北に回り込むと林は自然林に変わり、
やがて北に天狗高原が見えるようになると、
周囲は背丈ほどの笹になります。
この日は、雪に倒されてまだ起き上がっていない笹が道を遮り、
まるで笹のラッセルでした。
 でもここらは林道歩きとはいえ、冬枯れの森はお日様も気持ちよく、
なにかしら、包まれるような安心感を感じます。
 そして、林道も終点には、今は枯れてしまった水場とベンチがあり、
さあ!これからお待ちかねの山道に入って行きます。