一休みは日向でしよう。
杣が架けた橋を渡り
白髪山からカヤハゲ山腹の
奥物部の森に分け入った。
◆渓を渡る
この橋の上から観る
百間の滝頭の風景が好きだ。
この日は数々の先人が描いた
日本画の風景そのものに感じた。
◆山懐に入る
今日はテンが道案内か。
山の動物は草木のない
山道を歩く方が楽なようで
正確に追うこともたまにある。
でもこの様なことが殆どで
決してあてにしてはいけない。
無雪期でも獣道に入ってしまった
道迷い遭難は後を絶たないからね。
山道は雪が覆う斜面を登り返すが
新しい雪なので足下の不安はなかった。
◆ふり返ること
渓底からの急登を終え
冬の斜陽射す日溜まりに入る。
一休みするか。
僕の定点観測の風景。
陽が陰る北斜面を背景に
手前の樹々が輝くところ。
最後も外れなしやった (^_^)
◆深く分け入る
風が強い処には樅がいる。
渓から吹き上がる風を受け止める
樅が護る奥にこの森のまほらがある。
僕らが40年通い多くを導き
多くの気付きと学びを頂いたまほら。
ヌル谷のナロはこの山道の先にある。
ただいま帰りました。
冬といふもの流れつぐ深山川 飯田蛇笏