猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 蟄虫啓戸

 啓蟄

 冬眠していた虫や動物が
春の陽気を感じ、姿を見せ始める頃

 かよう梶ヶ森を訪れました。

「北斜面やき雪が残っちゅうかもね」

 

 三辻山より歩きませんが
標高差は楽しめるところ

 中腹辺りから雪が現れました。

 

 標高差のある登山道の脇には沢が有り
水元の好きなケヤキやトチ、サワグルミが
傾斜のキツい斜面に根を張り
大きく空に向かって伸びています。

「新緑が楽しみやね」

 今頃はその姿が
よけいに凜々しく逞しく見える頃

 

     

   

 夏に見つけたクリケムシが
蛹になっている姿に出会いました。

 

                         = 2022年7月 =

 

 大きな山懐の中でそれぞれが
春の陽気を感じているようでした。

                  啓蟄のものみな光さきだてて  平井照敏