台風1号は日本を離れて
本州付近は高気圧に覆われるため
広範囲で晴れる以外何もない休日。
◆空を観る
今冬の極端な偏西風の蛇行は北上し
日本は太平洋高気圧が優勢になるが
まだ安心するには早いかもしれない。
◆川を遡る
「今朝は冷えたね」
快晴が約束された休日は
思い出多い笹ヶ峰をY's達と訪れた。
放射冷却やね。
R194に入り仁淀川を遡る。
“朝の晴れに坊主が泣く”
放射冷却の朝は日中陽射しが強く
それを想定したウエアも準備した。
◆帰る道
「初めて笹ヶ峰に登って
30年過ぎたがやね」
そうやねぇ。
この道を何百回走ったろうねぇ。
高知市内に生まれた私は
子供の頃から自転車に乗って
近隣の城山や低山などに行って
林や沢に入ることが好きだったなぁ。
「ここでいつも風景が変わる」
海抜814mのトンネルを抜け
土佐最深集落の一つ本川郷に入る。
桜も咲いたばかりだ。
◆橋を渡って
「もう雪ないねぇ」
南斜面やきねぇ。
私達が10年通った山。
「この橋も変わらない」
深く切れ落ちた
渓谷に架かる昭和の古い橋は
昔と変わらぬ姿で迎えてくれる。
いつも迎えてくれる人がいた
二度と帰らない夢の様な日々が
たくさん詰まった思い出の山で
どんな一期一会に出会えるだろう。
惜春のわが道をわが歩幅にて 倉田紘文