猿板

遊山黒子衆SARUの記録

霜降の剣山遊山 ゆく道

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 この山に今期1番の寒気が訪れ
晴天による放射冷却もあり気温は-2℃。
今年は冬の訪れが早いかもしれないな。

◆凍てつくとき
 頂上ヒュッテの初氷は
表の雨水タンクが凍ったときで
今期は10月24日が初氷となった。

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◆かわたれとき
 静かに朝陽が山頂を染め
空は夜から昼の色に移ろう。

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御来光も登山の醍醐味
この日の出を見に来た人は
皆幸せそうな顔をしていた。

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自然は変化の時に
美しい風景を見せる。
たまには天辺もいいものだ。

 でもちょっと雲が欲しいなぁ。

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◆ふれ合うとき
 朝食を頂いて
帰り仕度を整えたとき
思いがけない友人が訪れた。

「ろくべえさん Kaoさん!!」

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 昨夜もそうだったが
山小屋の醍醐味は人との出会いもある。
一日も早いコロナ騒動の終息を祈るばかりだ。

 「行ってらっしゃい」

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◆かえるとき
 「来月は
   小屋閉め前に来ますから」

「楽しみにしとるけんな」

  山神様行ってきます。

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 「こんにちわ」

 天気に恵まれた帰り道
多くの登山者と交わした挨拶は
とても気持ちのいいものだった。

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 「寒かったんですねぇ」

祖先は世界初の庶民のアウトドア
「物見遊山」を生み出した。

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それは美しい風景を求めただけでなく
人とのふれ合いも楽しんで来たと思う。
いつまでも「三密」なんて言わないで
たまには人混みもいいものだ。

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 今日も忙しそうですね。

 「はい お陰様で」

良かった よかった (^_^)

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 霜晴の山々空を拡げけり  茨木和生