橋を渡り賽の河原に降りる。
ここは工石谷が湧き出すところで
高知市の水瓶鏡川の源流の一つとなる。
◆川出流ところ
切れ込んだ谷に射す朝陽が
楓を輝かせ落葉浮かぶ谷の水面に
木々の影を映していた。
日向で休んでいこう。
◆シャクナゲ道
賽の河原からの尾根道は
葛籠折れに標高1000mを越え
木々の落葉の音が気持ちがいい。
この尾根はシャクナゲの名所。
シャクナゲは常緑広葉樹だが
寒冷地にまで分布しており
花期が終わり種をつけていた。
「花芽がないね」
来年の花は裏年かもね。
◆四国の主峰を見る
広い山頂部を持つ
双耳峰の工石山の頂に上がり
北側にある「北の頂」を目指す。
ここは北に視野が開け
西は石鎚山系東は三嶺まで
四国山地の主稜線が広がる。
今日は空気が澄んでよく見える。
真直ぐに行けと冬芽の挙(こぞ)りけり 金箱戈止夫