猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼「立花」 蟬の声

残花

 錦空木は残花の頃に入った。
草木はそれぞれ開花期があり
それが冬まで続くから
森の多種多様な命が養われる。


◆分かち合う
 夏の蟬が鳴き始めた。
蟬も羽化する時を違え
それも生き残るための知恵。
 いつも誰が考えたのかと思う。



◆森林浴と言われるもの
 森で感じる安心感は
木が作るフェノール系化合物ではなく
2万Hz以上の「音」ではないかと言われているが
人がどこで聞いているのかは解っていない。
                   
その「五感」以外の感覚が
あることは間違いないようで
それが見つかったとき
私達の生活は一変すると言われている。



 「河童ちゃん
   ちょっと一休みしょうや」


                     
◆人がまだ知らない世界
 森には様々な音が溢れている。
高周波は葉の擦れる音などとも言われるが
生物間の未知の交信手段であるとも言われる。



音楽鑑賞も人には聞こえないとして
2万Hz以上の高周波を切ったCDより
レコードの方が良いと感じるのも解る気がする。


                


 上の方はまだ春蟬の歌が聞こえる。
蟬の季節は山麓から天に向かうんだなぁ。



                  やがて死ぬけしきは見えず蟬の声  芭蕉