猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 蝉便り

 その先の若い森から
ハルゼミの鳴きが聞こえ

                     

 

 谷からは
アカショウビンのヒョロロロ・・・・・
という独特の鳴きが響いていました。

 

 歩みを進めるごとに
薄暗くなった森から聞こえるざわざわとしたハルゼミ
どこか寂しいヒグラシ

 近くなったり遠くなったりのアカショウビン

         

 風と沢の音
写真では残せない音色に
時が止まったようでした。

 

 

 その過ぎた時を教えてくれる花は
風と音に踊るように敷かれていました。

                  蟬鳴けり泉湧くより静かにて  水原秋櫻子