猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋の国見山遊山 秋の色

見上げる

 「昨日の雨で散ったろうか」
「街も風が強かったきねぇ」
いや そうでもないみたいなで。


◆一期一会のこと
 一雨ごとにすすみ
一雨ごとに散る紅葉は
新緑と違って見頃が短い。



                 
◆散り際のこと もののあはれ
 紅葉とは新緑の逆で
寒くなると大切な葉緑素を幹に仕舞い



身体を作った光合成の老廃物を
葉に詰めて大地に還し冬眠に入る現象。
                      
その老廃物の色を美しいと感じるのも
日本人独特の感性かも知れない。



◆有終の風景
 花も満開を追えば慌ただしいが
残花に美を見出せばゆとりが生まれる。
                    
身体も満開を過ぎた私は
これからもその様な遊山の道を
歩んで行きたいと思っている。



 慌てない あわてない
一休み ひとやすみ (^_^)


                    


  青空の押し移りゐる紅葉かな  松藤夏山