猿板

遊山黒子衆SARUの記録

おさむの帰郷遊山 起

おさむ

 大好きな弟が帰ってきた。
今年厄年を迎えるおさむは
四月から新しい事業を興し
一人歩きを始めると言う。
◆光降るがごとく
 3人で向かった奥物部の山麓
弟の門出を祝ってくれている様な
山桜と木々の芽吹きが淡い春色を添え
「春の紅葉」に染まり始めていました。

秋に大切な葉緑素を幹に仕舞い
残った色素で山が染まるのが紅葉。
その逆で春に葉緑素を出すのが遅い木々が
山を染めるのが春の紅葉と呼ばれる現象です。

◆遊山のはじまり
 そんな淡い色合いの森を越え
稜線に近い林道縁に車を停めました。



おさむと一泊登山をするのは
何年ぶりだろうね。


                 

◆思い出を辿る
 確かおさむが学生の頃
ここに連れてきた様な気がする。



 その時も残雪があった様な・・・。
もう15年になるのかなぁ・・・?
 沢山登ったから覚えてないね(笑)
                
思い出を辿るように登る柞の森は
まだ冬の眠りの中にありました。


 「おさむ。もうすぐ稜線だよ」



                                     山又山山桜又山桜  阿波野青畝