猿板

遊山黒子衆SARUの記録

独り遊山「フスベヨリ谷」 承

崩れた道

 数年前に掛け替えられた
登山道の橋が崩れ落ちていた。
自然相手とはこの様なもので
人が勝つことは出来ないと思う。


◆ 自然であること
 この沢に向かい切れ込んだ
斜面を横切る登山道は
山の隆起によって崩れる。
それも覚悟で山に入るべきだろう。



◆ 関わること
 やがて道は砂防堰に下る。


                
この堰にたまった砂利が河原を作り
昭和の頃キャンプ場として整備されたが



ここで野営する人を
見かけた記憶は数回しかない。
                 
◆ 一期一会
 長笹谷の出会いを渡る。
この橋も何回か飛ばされたが
復旧工事が里人の収入となった。



 今夏は雨が少なかった様で
草もキノコも今ひとつ元気がない。
               
そしてすぐ「異常気象」と
言いたがる人を多く見かけるが
これが今年の海洋性気候の風景だと思う。



                        すずしさのいづこに坐りても一人  藺草慶子