猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立春の白髪山遊山 結

宴へ

 昼食には少し早いが
今日は雪も少ないし
ゆっくり楽しむことにした。


◆満腹より満足
「Bestじゃ終わっちゃう
  Betterがいいと思うよ」
八ちゃんがよく言ってた。
今それを実感しはじめたよ。



◆湯気立てて
 「今日は新年会やぁ〜♪」
今年初めての遊山だった
katurakoさんも嬉しそう。
                          
 和宏さんが荷揚げた
にごり酒を沸かして乾杯。



                         
 酒の肴は「ブリぬた」
土佐では脂がのったブリは醤油を弾くので
ニンニク葉をすり込んだ酢味噌で頂く。



 すき焼きと飯盒飯が立てる
湯気の向こうに幸せが見えた。


                
◆帰り道
 笹の領域が狭くなり
土壌が流れ樅や躑躅が枯れ
そして人は鹿を害獣と呼び
網を張り賞金をかけ銃で駆除する。



たとえばこの争いを
アシタカが見たら
どう思い何と言うだろうか?
                                
確かにこの山は短期間で変わったが
ずっとここに通い続けるうちに
私には人の想いとは違う静かな力で
変わっていく風景が見えてきた。



 「事実」とは
人が言っている事ではなく
自ら行って見て感じた事だと思う。


                           




                                  ほしいまゝ湯気立たしめて独ゐむ  石田波郷