かよう奥物部の道
緑の木々から望む対岸の淡い色が美しい
下草の中で
アワフキムシの幼虫が隠れている泡を見つけました。
昆虫も活動を開始したようやね。
小さな沢の側にあるトチノキは
まだ幼木のため芽吹きも早い
冬芽から飛び出した大きな葉は
太陽の光を受けるためのもの
今年も枝をめいっぱい伸ばし
夏には蝉の音とダンスをするように風に靡きます。
日差しが注ぐ明るい林道も
日に日に緑のカーテンが閉められて
季節は進んで行くけれど
思わぬ名残のヤマザクラにも出会え
残花ながら春の喜びに満ちた気持ちになりました。
濃く薄く奥ある色や谷若葉 太祇