猿板

遊山黒子衆SARUの記録

森林は二酸化炭素を吸収するか?

哲の森

光合成
  二酸化炭素 + 水 → 植物の成長 + 酸素
正しくは植物は二酸化炭素を原料にして
自分の体と生きていくエネルギーを作ります。
◆酸素だけ増えない理由
 つまり植物は二酸化炭素を「還元」して
「炭素」を得てそれを体にするものと
すぐ酸素と再結合(逆反応)させて
エネルギーを得るのと二つ行います。
          
体にした炭素は体が減らない限り
死ぬまで炭素のままですが
やがて死ぬと微生物などが
空気中の酸素を使ってエネルギーを得る(腐敗)

結局右へ行く反応と左へ戻る反応が
ほぼ同じだけ起こるので
植物は「死なない植物がいれば別ですが」
ほとんど二酸化炭素に戻すことになります。
                     
二酸化炭素だけ減った理由
 では太古の空気中に
95%もあった二酸化炭素
なぜ0.04%まで減ったのか?

それは生物が37億年前にできて
ずっと二酸化炭素を使い続けて
これが今地下に埋まっている
石油、石炭、天然ガスなどになったからです。
                        
いま温暖化で問題になっているのは
「100年で二酸化炭素が0.01%も増える」と言っていますが
たとえば二酸化炭素が10%あった時代は
暑くて生き物が住めなかったのでしょうか?

そして二酸化炭素排出量を削減し
二酸化炭素の減少に拍車をかけて
二酸化炭素がなくなってしまったら
私たちの子孫は生きていけるのでしょうか?


                 (中部大学 武田邦彦先生の文章を引用)


                   


  還らざるものを霧笛の呼ぶ如し  伊藤柏翠