「のろやまさんを
早う行って驚かそうや!」
和宏さんは嬉しそうに
ハンドルを握っていました。
◆再び訪れること
高速バスから降りてきた
のろさんとはblogで繋がって
もう何回目の遊山になるだろう。
今回は昨年雨になった山への再訪でした。
◆移ろうこと
「今日は天気が良さそうやね」
標高825mの登山口付近は
若葉が茂る初夏の風景となり
楚々とした初夏の花が
私達を迎えてくれました。
「良い休日やねぇ」
◆時を遡ること
西赤石山への登山道は
住友鉱山集落の生活道を辿ります。
かつて1万2千人が暮らした町は
今は山に呑み込まれつつあります。
◆いのち輝くこと
徹底的に破壊された森は
僅か50年足らずの短い時間で
ここまで木々が生い茂っている。
その命たちは朝陽を纏い
私達を迎えてくれました。
花あけび垂れて青嶺を傾かす 松本進