猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼「白い躑躅」 神様の森

山岳信仰

 争いを好まなかった先人は
キリスト教イスラム教の様な
戒め的な宗教を持つことなく
ただ自然に頭を垂れ生きてきた。
◆心のかたち
 柞の森を区切る石門を潜り
目の前に現れる巨大な石積みは
祖先の信仰の形だと思います。

◆雲の中へ
 南北に尾根を張る筒上山から
東西に尾根を張る手箱山に向かえば
南に前線のあるこの日は風と共に
雲が沸き稜線は霧に覆わていました。
            
でも厳しい稜線に生きる
小さい命が懸命に咲く姿には
白いベールがよく似合う。

 私は霧の風景が好きなんだなぁ〜♪


                  
◆目指した風景
 いよいよ和宏さんの記憶に咲く
一本の木が近づいたようです。



                 
 鋭角的な造形の花でありながら
柔らかい陰影を見せるシロヤシオの花
この透き通る清い白い色を
神々しく感じるのは私だけでしょうか?
              
  
 今日はこの一本の老木に
会いに来たんだよね。


 和宏さん(笑)


          
◆帰り道
 老木の元で昼食を頂き帰る時
雲が開き石鎚山が見送ってくれました。


                
この風を集め雲が湧く地形が
多くの命を養っている。
やっぱり山は母であり


 神様なんだ。



                           花びらのうすしと思ふ白つつじ  高野素十