猿板

遊山黒子衆SARUの記録

朴の家の遊山2013 結

笹ヶ峰山頂

 瀬戸内海の海抜0mから
一気に2,000m近く標高を上げる
笹ヶ峰は風が吹き抜ける山ですが
この日は穏やかな山頂でした。
◆帰って来たこと
 「ただいまぁ〜♪」って叫ぶと
どこからともなく謙さんの声が
「おかえりなさぁ〜い!」って
聞こえてきそうな気がします。

◆新しい仲間と
 やっと遊山を共にした
新しい仲間と山頂で乾杯!!

お昼は農業を営む彼の野菜を
たっぷり使った寄せ鍋。

そんな温かい料理を囲み
四国の霊峰を眺める一時は
心に染みる味わいでした。
 ありがたい。ありがたい。

◆行ってきます
 謙さんは頂上直下にテントを張り
1ヶ月以上氷雪の観測を続けていました。
彼はその事を「僕の冬眠」と言っていた。

そんな謙さんはいつもこの頂から
行ってらっしゃいって叫びながら
下山する私たちの姿が見えなくなるまで
両手を振って見送ってくれました。

◆帰り道
 今日は下界に帰る私が
見えなくなるまで朴の家を
ふり返っていました。

また街で疲れた時に
あの笑顔に会いに帰ってこよう。
その時はまた一緒に登ろうね
 山の仲間よ。


                           雪の日暮れはいくたびも読む文のごとし  飯田龍太