いつも焚火を楽しむヌル谷は
まだ反り返った落ち葉に
雪が乗っているところを観ると
ここでは初雪だった様ですね。
◆この森の変化
山の森は気圧差によって
山麓から強い風が吹き上がる。
しかしこの森はここ追われた鹿により
笹床を失い風が強くなった様に感じます。
◆風が森を育てる
樹木は風により表皮の更新を行い
風の量によって木の数が決まる。
たとえば風力発電などにより
風が半分になれば木の数は半分になる。
ただしそれは成長した木に言えることで
まだ体積の小さい幼木の冬はそうではない。
◆柞の森は母の森
たとえば種子は凍って
細胞が破壊されない事が必要で
リスやネズミなどが冬の蓄えに
土や倒木に深く隠す事などでも守られる。
そして芽を出す事が出来たものを
下草達が冬の風から守る必要があり
四国の森でも−20度の風が吹く。
◆雪が森を守る
空気を持つ雪は保温材となり
その中は0度前後を保つ。
ただ雪がそこに定着するためには
雪を飛ばす風を遮ってくれる
笹や下草達がどうしても必要なのです。
自然は人の想像を遙かに超えた
複雑な仕組みで森を造っている。
その事を知ったうえで林野庁やNPOは
樹木に網を巻いたり森にネットを張っているのか?
限りなく降る雪何をもたらすや 西東三鬼