猿板

遊山黒子衆SARUの記録

普賢菩薩の山−初冬− 前編

向かう

 大陸の高気圧が張り出し
寒気が西日本にも流れ込み
南国四国にも冬が来たようです。
◆土佐矢筈山へ
 SARUベースホームの奥物部。
その最深部集落“明賀”に
SARUの守り神“普賢菩薩”が居られ
それらを抱くのが土佐矢筈山(1,606m)です。
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◆普賢様の山
 営林署の皆伐が入る以前は
深い原生林に覆われ
厳しい自然条件の中でも
人々に恵をもたらせた神の山。

 人々は神への感謝の踊りを
数百年繋ぎ私も10年ほど前から
寄せてもらっていますが
今はその賑わいも冬の眠りの中です。

◆稜線へ
 深い矢筈の山を林道が貫き
矢筈峠(1,258m)が登り口になります。
山の鞍部が山麓から引き上げる
強く冷たい風に身が引き締まります。

 登り初めからブナの自然林。
葉を落とし冬を眠る森に
かさかさと心地よい音が響きます。

 稜線までは1時間足らずの距離。
澄み切った空から稜線を渡る
風の音が聞こえてきました

◆グラデーション
 頂に近づき南を見れば
太平洋へと連なる四国の峰々が見えます。

 土佐は山国。
この山が重なるグラデーションが
最も四国らしい風景かも知れません。