猿板

遊山黒子衆SARUの記録

友と新月の晩酌遊山 霧の中へ

稲穂

 いつもの森へ行く道すがら
奥物部の棚田の稲穂は
金色に染まり始めていました。
◆花は暦
 山に入ればほのかな香りと共に
ノリウツギの柔らかい花が咲き
秋の訪れを告げています。
  
◆涼風抜ける                      blog Rankingへ
 嬉しい「おきゃく遊山」が続いた夏。
でもそろそろ山の風が恋しくなり
この週末に盟友を誘って
三嶺の見える稜線に帰る事にしました。

夏の暑さの林道脇に車を置いて
稜線に向う葛籠折れの山道に入る。
ブナたちの枝を静かに揺し
森を抜ける風の涼しさに秋を感じます。

◆霧に咲く
 稜線に近づき登りが急になる頃
次第に森は霧に覆われ始めました。

光る霧の中にトリカブトが咲いていました。
雪解けと共に真っ先に葉を出しても
一番最後に咲く森の花。
ここにも小さい秋がありました。

◆軒を借りる
 稜線に出て霧は更に深くなり
雨が交じるようになりました。

剣山と三嶺を結ぶこの稜線には
小さな避難小屋があります。

回復に向かう予報と風に期待して
軒下を借りてのんびり友を待つことにしました。

             行くかぎり未知の空あり花さびた  藤田湘子