猿板

遊山黒子衆SARUの記録

八ヶ岳遊山2008 達する事

行者から快晴の阿弥陀岳

 就寝前の満天の星空への
皆の願いが通じたのか
29日朝は抜ける様な晴天でした。
◆備えること
 初めてのメンバーを導く朝。
我々の考える装備で向かいます。
結び方は数個でいい。
固結びだってそう簡単にほどけない。
大切なのはザイルを出すところで
「確実に出す事」私はそう考えます。
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「大丈夫ですか?」言葉では防げない。
さあ、みんな行くよ!

文三郎でのこと
 行者小屋から文三郎尾根へ
同じ道でも今日は気分は違います。

 昨日引き替えした森林限界
今年は雪が少なく鎖が露出し
ノンザイルでも安全確保は出来そうですが
tochikoはまゆっちさんに張り付きます。

◆変わる風景のこと
 一歩一歩確かめ進み
主峰赤岳岩稜が大きく迫る。

振り返れば独立峰の
広い裾野が眼下に広がります。

 この時期では奇跡の様な
穏やかな天候でした。

目の前に迫る白い阿弥陀岳の秀麗な姿に
思わず見とれてしまいます。

◆稜線でのこと
 尾根から離れる横道は
今期雪が少ない様で
鎖や階段、岩も露出し
雪崩の心配もなさそうです。

鞍部独特の強い風もない
稜線に出て暖かい太陽と
穏やかな日本アルプスの眺望が迎え
幸運を噛みしめる瞬間でした。

◆頂へ向かうこと
 ここからピークまでも
難所の一つですが
天候を味方につけた今日の登山者は。
鎖の露出の手伝い難無く突破。

逆に独立峰の高度感や霧氷を
楽しむ余裕まで生まれ

 赤岳のピークまで
あっという間の到達でした。

◆登頂出来たこと
 幸福とはこのことでしょう。
我々を迎えてくれた富士山と
頂に立つ全ての人の笑顔が
そう教えてくれました。

 気分を入れ替えたとはいえ
じっと耐えた後の風景です。
 「ありがとうございます!!」 いえいえ
 私は誰も背負っていませんよ(笑)