猿板

遊山黒子衆SARUの記録

Grand-path秋の遊山 木霊のこと

森の恵

 急峻な斜面が多い四国山脈
これほどの平坦地を外に知らず
ここは山のオアシスと言えると思います。
◆「さおりが原」と呼ばれる処
 本名は“ヌル谷のナロ”で
「ナロ」は平坦地の意味。
この自然のキャンプ場にザックを置き
さらに「奧」へと向かいました。
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◆木霊になる
 ここからは巨木の森です。
木は100年生きれば木霊が宿ると言われ
この踊る枝ぶりを見ていたら
本当のような気がしませんか?

 森は今年豊作のようで
熊も養う栄養豊富な“ブナの実”は
人間が生でも食べる事ができる
数少ないドングリです。

 大きな森の落ち葉に隠れた
小さい実を探す皆さんは
もうすっかり森の住民ですよ(笑)

◆木の子供たち
 土から生まれ役割を終えた木々を
再び土に返すのは菌類の仕事で
その一つキノコは森に生きる木霊です。
大切に頂かなくてはなりませんね。

− 土佐のマタギに教わった掟 −
  ナイフなど使い菌床(根元)を残すこと。
   傘を開いて胞子を出したものを選ぶこと。


 でも今年は雨が少なかったせいか
キノコは少なかったものの
今宵の食材は十分確保できたようです。

                           エイッ、エイッ、オォーッ!!
◆山のお仕事
 山では自分のことは自分でやります。
明るい内に寝床の準備を・・・。

                       ARAI:Great Dome
 木々が太陽を蓄えた槇を集め
焚き火を熾し森の宴の準備。

 支度が調う日暮れ前
口福を背負った真打ちの登場です。