猿板

遊山黒子衆SARUの記録

タタラ棲む森の遊山 八経ヶ岳へ

大峯山系

 私が最も訪れたかった
吉野山から熊野へ続く大峯山塊は
手つかずの原生の自然と
修験者に長く踏まれた道がありました。
◆神と友に導かれ
 星の数ほどあるブログの一つ
「猿板」で知り合ったdahanさん
同じ価値観を持って選ぶにしても
それを通して出会う事は
奇跡に近い確率かもしれませんね。
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 いつか大峰に行く事があれば
ご一緒したいと思っていた
dahanさんに案内して頂く遊山は
雨のち晴れの始まりでした。

◆トンネル西口から
 初日は最高峰「八経ヶ岳」へ。
修験道であったルートが多い大峰で
標高1,914mへの最短コースである
「行者環トンネル西口」から登りました。

 道はすぐ小坪谷に架かる橋に出会い
その澄み切った谷水の甘さに
この森が深いことを感じます。

◆山の懐へ
 橋を渡り登りが始まりました。
それは修行の道らしい厳しい勾配で
グングン標高を上げます。

 その急登は斜面をしっかり掴む
ブナを中心とする森に覆われ

その広い自然林の裾野を持つ森に有る
目に見えない“力”を感じます。

◆雲の中へ
 大峯の森に秋の訪れ
木々は冬眠の準備を始め

その錦色は高度を上げる毎に
彩りが鮮やかになります。

 天候回復の遅い高嶺に
流れる雲がまとわりつく。
 錦の森は次第に白に沈み
私たちは幻想の中にいました。
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