猿板

遊山黒子衆SARUの記録

カミーの初山頂遊山 前編

カミーといっしょ

「行ってみる?」「行く!行く!」
援農仲間カミーの山頂debutは
ずっと待っていた事かもしれません。
◆初めての道
 2010年の紅葉遊山は
剣山系の西の端「西熊山」へ。
まだ紅葉の盛りには少し早い
西熊渓谷の登りから始まりました。

◆渓流に沿う道
 物部川源流域にある西熊渓谷は
戦後の林野行政による伐採から免れた
ブナなどの広葉樹の自然林に覆われ
紅葉時期には沢山の行楽客が訪れます。

その盛りには少し早い様でしたが
西熊山から下るフスベヨリ谷の川岸の
秋の花達が清楚な姿で私達を迎えてくれました。

  ジンジソウ                   アケボノソウ
◆秋深まる道
 標高を上げると共に
足下から秋の音が聞こえ始めます。

                     
山頂から下り始めた秋の錦色は
1,400m付近まで達している様です。

木々は大切な葉緑素を幹に戻し
長い冬を眠り春を待つ紅葉は変化の時です。

◆稜線に立つ
 錦色のトンネルになった
最後の急登に息が弾む。

風と風景の変化と共に
稜線が目の前に現れる。

初めて自分で歩いて立った稜線。
カミーの目を輝かせた笑顔の中に
かつて自分達も経験したあの日の感動が蘇りました。

                                        黄葉の一樹に山の影及ぶ  嶋田麻紀